2013.03.30カンボジア旅行〜遺跡編Ⅱ〜

前回の「カンボジア旅行〜遺跡編〜」の続き。

アンコールトム、アンコールワット以外にも魅力溢れる遺跡がたくさん。

 

タ・プローム寺院(Ta Prohm)。

アンコールトムを建設したジャヤバルマン7世が、父親の為に建設した菩提寺。

門をくぐるとまず見えてくるのが・・・

塀をぶち抜いた巨大なガジュマルの木。

 

そしてまだまだ続く異様な光景。

ガジュマルがまとわりつくように生えています。

 

上からダラ〜ッと溶けだしているみたい。

 

遺跡自体は崩壊したまま。

 

ガジュマルが崩れると同時に遺跡も崩壊してしまうので、

遺跡と共にガジュマルにも補強をしてあります。

 

木が遺跡を浸食しているのか、崩壊を防いでいるのか・・・。

 

少なくとも、ここまで木が浸食して異様な光景を作っているために、

この遺跡が有名になっているのでは。

とにかく観光客がたくさんで、シャッターポイントは順番待ち。

 

タ・プローム寺院はアンコールトムの東側近く。森の中にあります。

 

 

プレアカン寺院(Preah Khan)

こちらはジャヤバルマン7世が母親の為に建設した菩提寺。

 

入り口の像の首が!!

 

壁画彫刻の像の首も!!

 

中央にある仏塔。

壁に無数に開いている小さな穴には、宝石や金が埋め込まれていたそうです。

その宝石や金で光り輝いていたそうな。派手!!

 

柱の造りが二階建ての図書館。

二階部分の柱が四角柱に対し、1階部分は円柱。

柱が円柱なのはここだけらしいです。

パルテノン神殿みたい!(見た事ないけど)

 

ナーガ像も奇麗に残っています。

 

 

ここも!木に浸食されてる!

 

 

いやいや、木に支えられている!?

 

 

入った門とは別の門。

(どこから入ってどこへ出たのかわからなくなってきます・・・)

この木も門の一部のようになっています!

 

ここはアンコールトムの北側に位置しています。

タ・プロームよりも人が少なくて静かでした。

 

 

ベンメリア遺跡(Beng Mealea)

「天空の城ラピュタ」のモデルとなった(らしい)ことで有名な、遺跡です。

ジブリ好きとしてはここは見ておかなければ!

 

ホテルから車で約1時間。

 

この遺跡もお堀に囲まれていますが、今は草で覆われています。

 

橋を渡ると私たちを迎えるナーガ像。

 

鼻が崩れています。

内線時に壊されてしまったらしい。

ここにも内線の傷跡・・・。

 

道の横には、「ここからたくさんの地雷を撤去した」という看板。

「人が通る道はもう地雷はないので大丈夫です。

でも、人が通らないところは分かりませんよ〜」と

ガイドさんに言われて二人とも言葉を失う。

そしてふと道の外れを見ると2頭の牛。

牛たち!大丈夫か!?

 

 

いよいよ正面入り口・・・に当たるところ。

崩れすぎててよくわかんない。

 

正面から入るのは少し危ないので(よじ登っている人もいましたが)、

ここは大人しく横にまわって遺跡内に入ります。

 

森の中にいるみたい。日陰が心地よい。

 

木々と遺跡が一体になっています。

 

ガイドさんが「あそこにアンパンマンがいるよ」と言われて、

よーく見ると・・・

 

あっ!

 

おっ!!

でもちょっと怒ってる?

 

ベンメリア遺跡は、アンコールワットよりも古い時代のもの。

それでも建築技術は素晴らしい。

石を積み上げただけのアーチ型の天井。水が漏らないように段々になっています。

 

 

それにしても、崩壊が激しすぎ。

 

ここが中心。

もはや原型をとどめておらず、どんな建物だったのか想像もできません。

 

これが一番ラピュタっぽい!

 

ラピュタが崩れ落ちる場面が、

ベンメリアのこの状態に似ている、と言えば似ている。

崩壊の美。

 

もう一回「天空の城ラピュタ」を観てみよう。

 

この遺跡は崩壊したところを修復せずに、そのままの状態にしてある。

綺麗に修復されたものより、

苔がはびこった石盤がゴロゴロとしていたり、崩れたり欠けたりしている方が、

その佇まいに長い年月得を感じることができ、その風化も含めて「遺跡」だと思う。

 

遺跡はまだまだ続きます・・・

 

 

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