2018.12.17師走
先日、
朝起きると一面真っ白。
いよいよこの雪の季節になりました。
長い長い冬の始まり。
千尋はしきりに外に行きたがり、帽子も手袋もブーツも嬉しい様子。
雪国に生まれたからには存分に楽しんでほしい。
気づけばもう12月。
子育てでバタバタして、この夏が遠い日のようだなぁ。
振り返ると、この夏は7月の大雨やらその後の日照りやら台風ラッシュやら。
わんさか押し寄せた災害で散々だったけれど、
これからもこういう年があるかもしれない。
異常気象は置いといて、自分達ができる具体的な改善点。
明確に「あれが悪かったなー」という点が一つ。
今年は苗を植えた畝(うね)にマルチ(ビニールなどで覆うこと)をしなかった。
マルチをしなかったのは、土中が蒸れて熱くなって根が弱るのでは、ということと、
マルチがない方が途中で追加で肥料をまくときに作業がしやすいため。
直接パラパラと肥料をまけばオッケーだから。
昨年まではビニールマルチをしていたのだけど、その長さが50メートル。
ビニールを少しずつめくりながら肥料をまいていくのはそれだけで時間がかかる。
しかし。
今年マルチをしなくて分かったことは、
畝の保湿が出来ずに土が乾きすぎてしまうということ。
これは今年の異常な高温のせいでもあるのだけど。
土が乾きすぎて根が水を吸えず、
トマトの樹が実を大きくするよりも
自分のカラダを守る方にエネルギーを使うため花を落としてしまうことも。
ミツバチは花粉集めるとき花の先に掴まってブンブンと揺らす。
この行動によりトマトの花の受粉ができていたのに、
異常な高温が続いてきた頃になると花が咲いても花粉が出ず、
ミツバチが花粉を探して飛び回っているのに花に掴まらずに通り過ぎていた。
よって受粉ができず実もならず。
ミニトマトの樹は危機を感じてより多くの子孫を残そうと、ブワッと異常な数の花が咲いた。
花の数は多いけれど大きさは極小で膨らまず。
来年は畝にマルチをすることにしよう。
私たちのポリシーは、
「働く自分たちも健康的に、お届けする方も笑顔にできる持続可能な農業経営」。
そこへのアプローチはいく通りもある。
働く自分たちも健康的でいるためには、化学的な農薬は使わずに。
お届けする方も笑顔にするには、味が良いものを。
持続可能な農業をするには、化成肥料わず環境に配慮して。
経営をしていくためには、収益を上げ続ける。
これらのポリシーは曲げたくはないけれど、アプローチの仕方をいろいろと変えてみる。
このやり方はどうかな、
これがダメならあっちはどうかな。
その年で一通りしか試せないけれど、試行錯誤しながら目的地へ向かっている。
今年は失敗したけれど、これはちゃんと根拠のある失敗なのだ!
ダメな理由を明確化した実証済みの正真正銘の失敗だ!
だから今後この点では失敗しないぞ!
来年は今年よりも良くならないはずはない!!!