2019.06.222019年仕事始め〜種まきから定植まで〜

 

マレーシアから帰ってきて、

気持ちを切り替えてお仕事始め。

 

ハウス内の土作りをしながら、まずは種まき。

平成31年4月1日。

次の新しい年号の発表の時を待ちながら一粒ずつ。

セルトレーの各部屋へポトリポトリと落としていく。

この子たちが実をつける頃は次の時代になっているのかぁ、

なんて思いながら。

 

温床マットで加温しながら、

乾燥にも気をつけて様子を見守ること数日。

 

ヒョロヒョロっと芽が出ているのを発見。

毎年のことだけど、あぁとりあえずよかったとホッとする。

 

まだひよっこの芽たち。

日を追うごとにピンっと両手を広げ、

太陽の光を全身に浴びようとしている。

 

いつの間にか本葉も生えて、

小部屋では収まらないくらいにギュンギュンに。

 

ギュンギュンのままだと、

太陽の光を求めて隣の本葉よりも上へ上へと伸びようとして、

細くびよ〜んと徒長した苗になってしまう。

作りたいのは逞しいどっしりとした苗。

なのでここで独立したポットへ移し替える仮植をする。

はぁ〜広々〜という声が聞こえる気がする。

 

このポットで定植までに根をしっかりとはらせるようにする。

 

 

この季節、

周りの山々が芽吹いてきて、その緑が美しい。

まだ小さな苗を見ながら、時折上を見ては目と心に栄養を。

 

 

仮植から数日後。

葉の色が濃くなり、中心部分が鮮やかな黄緑色。

根が動いて張り出している証拠。

ちゃんと教えてくれている。

 

毎日水を定量ずつチョロチョロと。

多すぎず少なすぎず。

その日の天候に合わせて与えていく。

大きくなぁれ、大きくなぁれ。

 

 

しかし、

このポットでも葉がお隣さんとぶつかるようになってきて、

大体本葉が4枚ほどになった頃。

なんと、

子葉を残して本葉を全部摘んでしまいます。

 

せっかくフサフサになっていたのに、

棒切れのようなかわいそうな姿に。

 

ヤケを起こしたわけでもなく。

これにはちゃんと訳がある。

この摘み取り作業から数日後、

茎の脇から出ていた小さな脇芽が大きくなってきた。

 

通常の一つの根に一つの頭の真っ直ぐな苗ではなく、

根は一つで頭が二つの苗の出来上がり。

一つの苗で2倍の収穫が望めます。

植える本数は半分で済む、という理屈。

 

この二股の苗にする理由は、

支出、労働時間を軽減するため。

二股にするということは、

まくタネの数、ポットの数、ポット土、ポット土の肥料も半分で良い。

よってこれらの費用が半分で済む。

もちろん、

途中で葉を全部取ってしまう作業を要するけれど、

その手間と時間を差し引いても、

タネをまく時間、仮植する時間、水やりの時間、定植の時間などなど、

各作業にかかる時間が半分までとはいかなくともかなり短縮できる。

夫婦二人の小さな農園ならではの工夫。

 

6月1日、2日。

種まきから2ヶ月。

全ての苗を定植しました。

今年もお友達家族がお手伝いに来てくれて、最初に少しレクチャーを。

 

千尋よりも少し年上のお姉さんもお母さんと一緒にお手伝い。

 

千尋と一緒に「ダンゴムシがいるよ〜」「ここにもいるよ!」と遊んでくれて微笑ましい。

 

2股の苗なので、こんな風に支柱と支柱の間に植えて両側を固定。

 

普段はマンション暮らしで自然の中で遊ぶ機会が少ない、というご家族。

短時間だけでも大人はリフレッシュと農体験、

子供にも自然に触れさせる経験を与えられて喜んでもらえてよかった。

 

こちらも大助かり!

これまで、

苗を管理しながら土作り、ハウスの天井ビニール張り、畝立てや支柱立て・・・

定植に間にあわせるまでに怒涛の日々だったけれど。

スタート地点に立てられてホッ。

 

 

定植から2週間後のトマトの樹。

小さな実がつき始めました。

収穫は7月中旬頃からかな〜

 

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