2019.04.16マレーシア〜クアラルンプール〜

いい仕事をするために。 私たちがこの休み期間中に出来ることことはいい遊びをすること!

 

私は3年ぶり、夫は2年ぶりの社員旅行へ。

山間で気ままに暮らす2歳児の千尋によい刺激を与えるため、

多民族多宗教で、料理が美味しくて、政治が安定している国としてマレーシアを選択。

 

飛騨から「雪が積もった!」という連絡を受けてマレーシアに到着した日、

首都クアラルンプールは36℃!

 

暑くてクラクラしている私の横で、

ピンピン元気な夫。

 

首都クアラルンプールは有名なツインタワー周辺はピッカピカ。

道路も歩道も植えられたヤシ(?)の木も整然としている。

でも少し離れると路地や排水溝に溢れるゴミ、

いつまでも故障中のエスカレーターやエレベーター、

なぜかどれも一定程度に薄汚れて朽ちて見えるビルやマンション群。

 

日本の「これが当たり前」「こうじゃなきゃいけない」ということが

他の国では「別にこれでいいんじゃない?」で回っているんだろうなぁ、と

曲がっているものの方が多い道路標識とか

やる気もなく素っ気ない(それがきっと普通)店員さんたちを見ると感じる。

どちらが良い、という訳じゃなくて生活感が伝わっておもしろい。

 

まぁ、曲がっててもわかるけどね。

交通標識の人のシルエットって国によって微妙に違う気がしておもしろい。

 

マレーシアですごく感心したのは「Grab(グラブ)」という移動手段。

旅行の際いつも移動は公共交通機関を使う。

バスでも電車でも、現地の人と触れ合えるしマナーも含めその街の雰囲気もよく分かるから。

でも今回この「Grab」という配車サービスアプリを利用してみて、実感!

 

楽!安心!便利!

目的地に行ってもらえる車をアプリで検索すると、

びっくりするほどすぐ見つかるし自分がいる所にすぐに来てくれる。

車の色とナンバーがスマホに表示されるからこちらも見つけやすい。

運転手に目的地を改めて伝える必要がないから言葉の壁も関係ない。

決められた金額をカードで決済するからぼったくりの心配もない。

ガソリンが安いマレーシアだからなのか、乗車料金も安い。

下車してこちらが相手を評価してから決済されるからか、乗せる方も気を使ってくれている。

首都のクアラルンプールだけでなく、他の街でもすぐにGrab車が見つかる。

 

暑い中歩き回りたくない時、

なんか疲れた時、

目的地が駅から遠い時、

早朝空港まで行かなければいけない時、

結構頻繁に使わせてもらったけれど、なんの不安もなかったし不満もありません。

 

日本語が出来ない外国の方が日本でも旅行しやすいように、

Uberがもっと日本で普通に利用できるようになっていたらいいのに、と思う。

 

マレーシアには様々な人種が暮らしているけれど、国教はイスラム教。
クアラルンプールでは街のいたるところにイスラム教の象徴である星のデザインが見られる。

 

駅の天井とか、

 

植木の元とか。他にも細かいところにたくさん見つけられる。

 

イスラム教のモスクはトルコを旅行した時にたくさん見て衝撃的だったから、

今回は見れなくてもいいかなぁと思っていたけれど、

せっかくなので有名なモスクを2箇所訪れた。

まずは「ピンクモスク」と呼ばれる『プトラモスク/Masjid Putra』へ。

 

中心地から離れた場所にあるので、もちろんGrabで移動。

最高裁判所とか首相官邸なども点在する行政区の中にあって観光地区でもあるためか、

モスクの中はムスリムよりも観光客でいっぱい!

本来はムスリムがお祈りをする場所なので入場規則がたくさんあり、

千尋は入場する年齢に達していないため入場できず。

短パンの夫はローブを借りれば入れるけれど千尋と一緒に外で私を待ってくれることに。

カウンターでピンク色のローブを借りて中へ。

 

 

中もピンク色で女性っぽい。

 

しかし、

36℃の気温と石畳からの太陽光の照り返しと鮨詰め状態の観光客の熱気と分厚いローブ・・・

暑くて暑くてじっくり見る気力もなく、ささっと回って外に出る。

 

 

 

そしてブルーモスクと呼ばれる青と白が美しい巨大なモスク。

正式名称は、長くて覚えられない・・・

「マスジッド・スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー

(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah)」

 

ここは千尋も入れたので、青いローブを借りて中に入る。

夕方ということもありローブを着用していてもそこまで暑くない。

多分ここも観光客がたくさん来ているのだろうけれど、

広々としているからかあまり会わなくて静かで厳かな雰囲気を味わえる。

 

中では真剣にムスリムたちがお祈りをしているので写真もそこそこに。

ここでも千尋は走り回ったりゴロゴロしたり。

広いから開放的な気分になるのかな。

 

 

様々な人種が暮らしているということは、その分色も豊かということ。

マレー系、中華系、インド系、そのミックス。

それぞれの食文化を全部味わいたい!

 

千尋のはまだ辛いものは食べさせていないので、

一応私のカバンに千尋用のパンを忍ばせてまずはインド人街へ。

千尋も食べられるように辛くないのもある?と店員さんに聞いて

ランチプレートみたいなのを注文。

 

「これは辛くないよ」と言われた物はまぁまぁ辛く、

「これはちょっと辛い」と言われたのはすごく辛い!

でも辛いけど癖になる味。辛い!でも食べたい!を繰り返す。

結局全部辛いので、

千尋はパンとレジ横に売られていたバナナ、フレッシュオレンジジュース。

インドの2歳児は何を食べているんだろう。

 

夜は中華系やらベトナム系やらごちゃごちゃしたご飯街へ。

ここでは辛くないのもあって千尋もたくさんもぐもぐ。

 

 

お土産探しは100年以上前からあるセントラルマーケットへ。

 

小さいお土産屋さんが所狭しと並んでいる。

夫は旅先で買うと決めているTシャツを探したけれど、ピンとくるものがなかったらしい。

私は配る用に「なまこ石鹸」を購入。

日本語で「ナマコセッケン アルヨー」と呼びかけられる。

 

千尋は。。。日本では絶対に売っていないであろう時計を欲しがる。

3匹のミッキーマウスっぽいネズミがくるくる回って光る代物。

(どこにもDisneyとかMickey Mouseとは書いていない)

著作権を無視したコピーものが露店などで溢れているのもアジアっぽい。

 

暑くて暑くてマーケット内で買ってその場で食べた棒アイス。

一見何味か分からなかったけど、思い切って食べたら意外と美味しい。

 

 

クアラルンプールに数年前に出来た話題の

「世界一静かなスターバックス」にも行ってみた。

このスタバはスタッフのほとんどが聴覚にハンデのある方で、

店頭には”STARBUCKS”を示す手話も書かれている。

このデザイン、かっこいいなー。

 

注文方法は簡単で注文用紙に数を記入するだけ!

 

私が注文した「3種類のシトラスジュース」が全然出来上がらなくて遅いなぁと思っていたら、

店員さんが繰り返しかけるボードを持って出てきて何やら書いている。

「3種類のシトラスのうち、赤いシトラスの在庫がありませんでした。2種類になってもいい?」

手話は出来ないから身振りで「okよ」と示すと

「ごめんね、でもありがとう」と またボードに書いて笑顔と共に見せてくれた。

1つ欠けた2種類のシトラスジュースは醤油みたいな味であまり美味しくなかったけれど、

色々な壁を乗り越えて店員さんと通じ合えたことで心はとっても爽やか。

注文方法といい、ボードを用いた接客といい、

聴覚にハンデの有る無しに関わらず

異国間で言葉の壁がある場合にも単純にとても便利な方法だなぁ。

本当に静かな店内で、千尋もずぅーっと父ちゃんの背中で静かにしていました。zzz

 

 

色々とボーダレスなマレーシア旅行記、まだ続きます。

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