2012.10.04復旧作業完了

復旧作業4日目。

やっと終わりましたー!!!!

『曇りのち晴れ』の天気予報にも関わらず、朝から強い風が吹き昼前から雨。

時には雨脚が強くなることも。

風が吹くとビニールが煽られてしまうので、

いつもは風のない早朝を狙って天井ビニールを張るのですが、

もうこれ以上待てないので、悪天候の中天井ビニールを張りました!!

ビニールに穴が開いていたり、びろびろになっていたり、骨組みが歪んでいたりするけれど、


少しでも多く収穫できるように頑張ります!!

2012.10.03復旧作業

台風通過の惨劇を見た直後は、

「今年はもう終わりにしよう・・・」という気持ちでしたが、

もう少し粘ってみよう、ということになりました。

 

旦那さんの師匠のトマト農家さんから電話があった際に、

台風被害の状況を伝え、「もう片付けていきます。」と言ったところ、

「まだ諦めるな!!」と活を入れられました。

 

師匠はトマト歴約30年。

雪でハウスがつぶれたり、台風でビニールが飛ばされたり、という目に幾度となく遭ってきたらしい。

それでも家族を支え従業員を何人も抱える大規模農家として、周りの人から頼りにされています。

そんなお方に言われたら、一度こんな目に遭ったくらいでへこたれていてはいけないな、と思いました。

 

「穴だらけのビニールでもいいから今から天井を張り直して、少しでも多く出荷して収入を上げなさい。」

 

トマトを作ることだけではなく、トマトで生計を立てていくために必要なことも教わった気がします。

ということで、復旧作業を始めました。

 

今日で3日目。

随分と元の姿に戻ってきました。

 

ミニトマトのハウス。びろびろですが、とりあえずめくれていたビニールを元に戻しました。
before

↓after

 

大玉トマトのハウスは、天井が半分程めくれていた棟を優先的に元に戻しました。

復旧作業の山場。天井が全て吹き飛んだ2棟。

抜けてしまったプラスチック製の杭を鉄製の重いものに換えました。(右→左)

 

抜けていなかったプラスチック製の杭の付近にも鉄製の杭を打ち込み補強。

杭の穴に通っていた針金も折れていたので、新しいものに交換。

天井ビニールを押さえつけておく紐も、切れてしまったものが結構あり、これも新しく交換。

濡れたビニールを天井に上げるのは、ほんっとうに重かった!!(この写真はまだ未完成段階)
before

↓after

 

ぐにゃりとなったサイドビニールが巻かれていたパイプ。
短いパイプを何本か繋げて一本にしているのですが、
曲がって見えたところが、丁度つなぎ目で外れているだけならいいな〜と
期待を込めてビニールを外してみたら・・・

やっぱり本当にパイプがぐにゃりと曲がっていました。これは明日交換しよう。

とりあえず6棟天井ビニールの張り直しができた!

 

残り1棟!!

頑張ります!!!

2012.10.01台風17号の被害

2012年9月30日深夜。

大型で勢力の強い台風17号が日本列島をなめるように通過して行きました。

各地で被害が出ているらしいですが、我が農園も例外ではなく・・・

ミニトマトのハウス。
天井ビニールがちぎれて3分の1程めくれていました。
支柱も斜めに倒れて実が結構落ちていました。

大玉トマトのハウス6棟の方が悲惨でした。

天井ビニールがすっかりなくなっているのが2棟。残り4棟は半分ほどめくれていました。

 

 

地面に深く埋まって、
天井ビニールを押さえつける紐を強くつなぎ留めるいるはずの杭が・・・
なぜか頭上に。

どこの棟のビニールなんだか・・・
ぐるぐるになってパイプに突き刺さっていたり、
サイドのビニールを巻き付けてあったパイプがぐねぐねになっていたり。

ネットが100mほど離れた山の木に引っかかっているのを見つけたときは、
二人とも思わず笑ってしまいました。
あれ、どうやって回収しようか・・・

 

 

よりによって、天井ビニールが吹き飛んだのは、後植えにした棟。
これからまだ3段は穫れるのになぁ。
しかもきれいで大きな実がなっていたのに。

 

天井ビニールが吹き飛んだということは、一晩中雨がびしゃびしゃに当たったということ。
このままでは樹が疫病にかかってしまったりします。
疫病の蔓延するスピードはかなりはやく、あっという間に全滅します。

ということで、もう穫れる玉は全て穫って、後は片付けを優先していこうと思います。

一晩にして、目を疑うような光景になってしまいましたが、
こういう時こそ冷静に。

種から手塩にかけて育ててきたトマト達。
胸中は今にでも泣き出したいくらいですが、
嘆いていても、暗くなっていても、できなくなったモノを惜しんでいても、
ちぎれたビニールや落ちた玉や傷ついた樹が元に戻る訳じゃない。

前向きに考えよう。

飛んでいって山の木に引っかかったネットが、電線に引っかからなくてよかった。
風向きが逆で、国道に散乱しなくてよかった。
ハウスの骨組みは倒れたり曲がったりしていなくてよかった。
真夏のピークの時ではなくてよかった。
まだ経験の浅い、農業を始めたばかりの頃でよかった。
二人だからよかった。

今は、自分達ができることを優先順位を決めて行動するのみ。

その後で反省しよう。

今回の被害は100%天災ではなく、人災でもあると思う。

もっと台風対策として何か出来たはず。
自分達の力不足。

被害状況を冷静に見て、次回の対策として出来ることを話し合おうと思います。