2016.01.25雪中の農場
12月中は雪が全く雪が降らず、
1月も約3週間が過ぎ、いきなりどか雪が降りました。
今朝の気温はマイナス6度。
午前中だけで膝上まで積もり、外に出るのも躊躇するほど。
だけどここは雪には準備万端の飛騨。
早朝から除雪車がグワァァァァッと雪を押し退け、
ドババババっと雪を飛ばして道を空けてくれる。ありがたい。
一人暮らしのおばあちゃんだって雪をかくのは慣れたもの。
「腕だけじゃなくて体で雪を押すのよ」と頼もしい。
寒さに強いヤギのユキオは冬毛がモサモサになり、身体が一回り大きく見える。
ユキオの小屋近くで、
何かを探して一心不乱に雪を掘るつくしとその姿を遠慮気味にじっと見守るユキオ。
今年も仲良くしてほしいなー
そして、農場。
一面真っ白な雪の中。どこにあるの?っていう状態。
冬の間、農場を雪にさらしておくことのメリットは何か。
①脱塩(だつえん)効果
トマト栽培をしている間は天井にビニールを張り
雨水を当たらない様にしているため、土壌に塩分がたまりやすい(塩類集積)。
塩類集積が進むと作物の根が肥料を吸いにくくなり、収穫量が減ったり育たなくなる(塩害)。
塩害の対策としては降雨などで塩分を希釈すること。
大量の水分の塊である雪にさらすことで脱塩効果がある。
②輪作(りんさく)効果
同じ土地で同じ作物をずーっと作ると、
土中の微生物や栄養分のバランスが崩れ生育不良になる(連作障害)。
雪に数ヶ月間さらすことにより、
一定の気温で一定の水分を保たれることで土中の微生物が良い働きをする。
一回別の作物を作るのと同じような状態になり、連作障害を緩和できる。
そして、雪が降ることで最もありがたいこと。
山から流れる雪解け水。
野菜の美味しさは水の美味しさ。
私たちがトマトに与えている水は山からの雪解け水100パーセント。
今年も雪が降り、トマトに与える水が準備できていることにホッとする。