2012年10月 のアーカイブ

2012.10.05sototoとトマトで外ごはん。 

本日は名古屋で『アウトドアより、もっと身近な“そとごはん”』をテーマに

活動している「sototo」の蓮沼さん、加藤さん、竹内さんが

長九郎農園に遊びに来て下さいました!

 

蓮沼あいさんは岐阜テレビの食育番組「ママごはんTV」でシェフを務めるなど、

多方面で活躍中のフードコーディネーターさん。

加藤さんはKELLYなどでも活躍中のアウトドア大好きなライターさん。

 

なんでもsototoでは季節の食材を

自然のなかで楽しく・おいしく頂くことをモットーに活動されているとのこと…。

 

『楽しみながらおいしいトマトをつくる』長九郎農園としては、

別のフィールドではあるけれど、同じ想いで「食」に携わっている方々と

コラボレーションすることで、お互い新たな発見があるのでは…、

とこの日をとても楽しみにしていたのです。

 

オリジナルHPで長九郎農園のトマトをつかったレシピも

紹介していただけるということで、ドキドキ…。

 

みなさん前日に飛騨まで来て下さり、当日は早朝からの撮影となりました。

 sototoのみなさんにトマトを収穫していただき、コラボSTART!

畑の脇にタ―プをはり、いつもの畑がぐーんとおしゃれに大変身です。

蓮沼さんの手により次々にお料理されてゆくトマトたち。

ご近所の方に分けていただいた鮎もトマトといっしょに調理されていきます。

…そして、あっっという間に素敵なトマト料理が完成!

私たちもいっしょに試食させていただきました。

お味はというと…どれもこれも絶品ばかり!

何よりもトマトでこんなにもいろんなお料理を楽しめることに感動しました。

 

そして外で食べるごはんのおいしいことといったら!

 

特に私たち夫婦の一番のお気に入りは「トマトのコンポート」。

(写真はsototoさんのページでご覧いただけますよっ!)

大玉トマトがフルーツのように甘くてジューシーで、

とってもおいしかったです!

いつもは生で食べたり、トマトソースなどの

煮込み系のお料理にしたりが多かったので、目からウロコ…。

 

これはぜひ我が家でもチャレンジしてみたいです。

 

蓮沼さんいわく、トマトの味を活かすため、

どのレシピも調味料はたくさん使わずできるだけシンプルにつくっているとのこと。

 

素材の味を活かした蓮沼さんのお料理は、化学肥料にたよらず、

飛騨の土地に寄り添った農法を実践している私たちにとって、

とっても興味深いものがたくさんありました。

 

そしてsototoの皆さんとコラボさせていただいて感じたのは

外で食べるごはんの素晴らしさ!

 

収穫した野菜をその場で調理して、

みんなでワイワイ楽しみながら食べるごはんは最高です。

 

長九郎のトマトを食べているお客様を畑へお招きし、

こんな風にトマト試食会を開催できたらな…

と、新たな夢まで広がった一日でした。

 

ご協力してくださったsototoのみなさん、カメラマンの竹内さん、

榎本夫妻、sundwichさん、本当にありがとうございます!

今回のコラボの様子はsototoHPにも掲載していただけることになりました。
(10月下旬公開予定)

http://www.sototo.jp/

 

とってもおいしいレシピ&素敵な写真がいっぱいですので、

みなさんぜひぜひチェックしてみてくださいね。

<おまけ>撮影前に早朝からラジオ体操をする皆様。。。

 

 

2012.10.04復旧作業完了

復旧作業4日目。

やっと終わりましたー!!!!

『曇りのち晴れ』の天気予報にも関わらず、朝から強い風が吹き昼前から雨。

時には雨脚が強くなることも。

風が吹くとビニールが煽られてしまうので、

いつもは風のない早朝を狙って天井ビニールを張るのですが、

もうこれ以上待てないので、悪天候の中天井ビニールを張りました!!

ビニールに穴が開いていたり、びろびろになっていたり、骨組みが歪んでいたりするけれど、


少しでも多く収穫できるように頑張ります!!

2012.10.03復旧作業

台風通過の惨劇を見た直後は、

「今年はもう終わりにしよう・・・」という気持ちでしたが、

もう少し粘ってみよう、ということになりました。

 

旦那さんの師匠のトマト農家さんから電話があった際に、

台風被害の状況を伝え、「もう片付けていきます。」と言ったところ、

「まだ諦めるな!!」と活を入れられました。

 

師匠はトマト歴約30年。

雪でハウスがつぶれたり、台風でビニールが飛ばされたり、という目に幾度となく遭ってきたらしい。

それでも家族を支え従業員を何人も抱える大規模農家として、周りの人から頼りにされています。

そんなお方に言われたら、一度こんな目に遭ったくらいでへこたれていてはいけないな、と思いました。

 

「穴だらけのビニールでもいいから今から天井を張り直して、少しでも多く出荷して収入を上げなさい。」

 

トマトを作ることだけではなく、トマトで生計を立てていくために必要なことも教わった気がします。

ということで、復旧作業を始めました。

 

今日で3日目。

随分と元の姿に戻ってきました。

 

ミニトマトのハウス。びろびろですが、とりあえずめくれていたビニールを元に戻しました。
before

↓after

 

大玉トマトのハウスは、天井が半分程めくれていた棟を優先的に元に戻しました。

復旧作業の山場。天井が全て吹き飛んだ2棟。

抜けてしまったプラスチック製の杭を鉄製の重いものに換えました。(右→左)

 

抜けていなかったプラスチック製の杭の付近にも鉄製の杭を打ち込み補強。

杭の穴に通っていた針金も折れていたので、新しいものに交換。

天井ビニールを押さえつけておく紐も、切れてしまったものが結構あり、これも新しく交換。

濡れたビニールを天井に上げるのは、ほんっとうに重かった!!(この写真はまだ未完成段階)
before

↓after

 

ぐにゃりとなったサイドビニールが巻かれていたパイプ。
短いパイプを何本か繋げて一本にしているのですが、
曲がって見えたところが、丁度つなぎ目で外れているだけならいいな〜と
期待を込めてビニールを外してみたら・・・

やっぱり本当にパイプがぐにゃりと曲がっていました。これは明日交換しよう。

とりあえず6棟天井ビニールの張り直しができた!

 

残り1棟!!

頑張ります!!!

2012.10.01台風17号の被害

2012年9月30日深夜。

大型で勢力の強い台風17号が日本列島をなめるように通過して行きました。

各地で被害が出ているらしいですが、我が農園も例外ではなく・・・

ミニトマトのハウス。
天井ビニールがちぎれて3分の1程めくれていました。
支柱も斜めに倒れて実が結構落ちていました。

大玉トマトのハウス6棟の方が悲惨でした。

天井ビニールがすっかりなくなっているのが2棟。残り4棟は半分ほどめくれていました。

 

 

地面に深く埋まって、
天井ビニールを押さえつける紐を強くつなぎ留めるいるはずの杭が・・・
なぜか頭上に。

どこの棟のビニールなんだか・・・
ぐるぐるになってパイプに突き刺さっていたり、
サイドのビニールを巻き付けてあったパイプがぐねぐねになっていたり。

ネットが100mほど離れた山の木に引っかかっているのを見つけたときは、
二人とも思わず笑ってしまいました。
あれ、どうやって回収しようか・・・

 

 

よりによって、天井ビニールが吹き飛んだのは、後植えにした棟。
これからまだ3段は穫れるのになぁ。
しかもきれいで大きな実がなっていたのに。

 

天井ビニールが吹き飛んだということは、一晩中雨がびしゃびしゃに当たったということ。
このままでは樹が疫病にかかってしまったりします。
疫病の蔓延するスピードはかなりはやく、あっという間に全滅します。

ということで、もう穫れる玉は全て穫って、後は片付けを優先していこうと思います。

一晩にして、目を疑うような光景になってしまいましたが、
こういう時こそ冷静に。

種から手塩にかけて育ててきたトマト達。
胸中は今にでも泣き出したいくらいですが、
嘆いていても、暗くなっていても、できなくなったモノを惜しんでいても、
ちぎれたビニールや落ちた玉や傷ついた樹が元に戻る訳じゃない。

前向きに考えよう。

飛んでいって山の木に引っかかったネットが、電線に引っかからなくてよかった。
風向きが逆で、国道に散乱しなくてよかった。
ハウスの骨組みは倒れたり曲がったりしていなくてよかった。
真夏のピークの時ではなくてよかった。
まだ経験の浅い、農業を始めたばかりの頃でよかった。
二人だからよかった。

今は、自分達ができることを優先順位を決めて行動するのみ。

その後で反省しよう。

今回の被害は100%天災ではなく、人災でもあると思う。

もっと台風対策として何か出来たはず。
自分達の力不足。

被害状況を冷静に見て、次回の対策として出来ることを話し合おうと思います。