2016.07.28鮎釣りとトマト

トマトの樹はすくすくと伸び、あっという間に私の背を抜かしていきました。

しゃがんでトマトの樹の影に入ると少し涼しい。

 

先月の6月25日に、

この地域を流れる宮川での鮎釣りが解禁されました。

 

近隣の方はもちろん、

関東や東北方面からも鮎を釣るためにたくさんの方がここを訪れます。

広場にはテントを張って泊まり込む人、付近の宿泊施設には釣り人たちが集い、

連日その日の釣れ具合を言い合ったりしている。

 

普段は地元人しかいないこの土地もこの時期は賑やかな雰囲気。

毎年恒例の夏の風景。

 

そしてここの川には毎年鮎を釣るために何十年と通っている方が多く、

「第二の故郷」だと言う方もいる。

 

私たちがこの土地に越してきて約6年。

この時期だけ顔を合わせるけれど、

私のお腹に子供ができたことを知ると本当の家族のように喜んでくれ、

日に日に大きくなっていくお腹を目を細めて見ながらすごく楽しみにしてくれる。

 

ただ鮎釣りを楽しむだけではなく、

この土地の人たちと良い人間関係を育んでいるからこそ、

夏だけとはいえ何十年とまたここに来たいと思うのかな。

 

その釣り人の方たちからは同じようなことを聞くことが多い。

「他にも鮎を釣るところはあるけれど、

川に入って鮎を釣っている時にふと顔をあげた時のこの自然がいいんだよなぁ。

自然と一体になっている感じがして気持ちがいいんだよなぁ。」

 

分かるなぁ、その感じ。

トマトに向かって作業をして、ふと周りを見渡すと山、川、田んぼ。

気分がフワァ〜っと晴れる感じ。

 

作り手が気持ち良くトマトを育てているから、

トマトをお届けした先でもこの自然を感じられるような味になるといいなぁ。

 

 

 

 

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