2015.03.19雪は豊作の瑞
今日は雨。そして霧深い。
だけど、
もう降るのが雪ではなくなったというだけで春に近づいたな、と感じます。
真冬の間は家の中でぬくぬくと過ごしていたつくしも、最近では外で過ごすようになりました。
今日は雨が降って気温が少し低いということもあって(それでも真冬に比べたらマシ!)、
暖かい火の前が恋しいのか、ちょっと震えて「中に入れてよ」とアピールしてくる。
甘やかしてはダメだと思い、いらないストールを一枚巻いてあげました。
(そうじゃなくて!っていう顔)
それで諦めたのか、すぐに伏せをして寝始めるつくし。
犬の後頭部ってなんか、かわいい。
人間も犬も、徐々に身体を慣らしていかなきゃ。
ハウスにはまだ1メートルほどの積雪。
雪はぎゅんぎゅんに硬くなっていて、上を歩いても足がズボッとはまらないくらい。
こんなに硬くなった雪を少しでも早く融かせるために、雪の上に木炭をまきました。
白い雪の上に黒い細かい木炭をまくという原始的な方法だけど、それなりに効果がある。
雪が溶けて木炭が土に染み込んでも、微生物の住処になるから問題もなし。
あと1メートルの雪・・・どれくらいで融けるかなぁ。
振り返ると、この冬は雪が多かったように思う。
時々晴れ間を臨むことがあったけれど、ずっとずっと雪が降り続いていたような感覚。
どんよりとした空の下では気分が沈みがちにもなるけれど、
「雪は豊作の瑞(ゆきはほうねんのしるし)」という故事に期待したい。
雪がたくさん降ることはその年が豊作になる前兆だ、という意味。
きっと昔でいう「豊作」とは稲作中心のことで、
水をたくさん使う稲作にとって「大雪=雪解け水が豊富」だからこのようなことばが残っているのだと思う。
だけど、トマトの栽培に同じく雪解け水を使っている私たちにとっても同じことが言える。
稲作ほど水を大量に使うわけではないけれど、枯渇の心配がないのはありがたい。
今だけ現れる雪解け水の小滝。
そこらじゅうで勢い良くじゃんじゃんと流れ落ちている。
透き通っていてきれい。
そして大雪の年は虫の害も少ないらしい。
大雪の年は雪解けも遅くなるため、虫が活動をし始めるのも遅く、
活発になる頃には苗が丈夫になっているから。
なんだか虫も寝起きが悪いみたい。
その土地の環境と自然の循環の中で、
ほかの虫や微生物たちと折り合いをつけながら今年もトマトを栽培していきたい。
そして、豊作を願う!!