2014.09.11おばあちゃんのトマトと母の梅干し

空がすっかり秋模様。

 

目を上げるともの凄い数のトンボが飛び交っている。

これは、赤とんぼかな。

 

虫の音には鈴虫が加わり、つくしも目をつむって耳を傾けている。

(あ、これは眠いだけか)

 

 

お取り寄せを始めて約一ヶ月。

お客様からうれしいお言葉が。

「野菜嫌いの子供がバクバク食べます」

「子供の頃に食べた様な、懐かしい味がします」

などなど。

 

うれしい、本当にうれしい。

ありがとうございます。

 

 

子供の頃に食べた味は大人になっても影響するのだなぁ。

 

子供の頃のダンナさんは、超・野菜嫌い。(今は随分と改善)

何一つ野菜を食べられなかった幼少期に祖父母の家へ遊びに行ったある夏休みの日。

早朝、おばあちゃんに畑に連れて行かれて目の前でトマトをもいで渡された。

「ほれ、食べな」

普段なら絶対に野菜を食べないけれど、

なぜかその時だけは「食べてみようかな」という気になり、

その場で一口齧ってみた瞬間、「あれ、美味しい」と感じたらしい。

 

むねのり少年にとって、唯一食べられる野菜は「おばあちゃんのトマト」になった。

 

 

そして私にとっての唯一のものは「母の梅干し」。

 

なんの変哲もない普通の梅干し。

仰々しく個別包装された梅干しなんかも食べてみたけれど、

美味しいと言えば美味しいんだけど、しっくりこない。

 

母の梅干しを食べると子供の頃の情景を思い出す。

ベランダから流れ込んでくる、干された梅とシソの酸っぱいような香り。

その香りを嗅ぎながらダラダラする私。

 

きっと、

ダンナさんの「おばあちゃんのトマト」も、

私の「母の梅干し」も、

子供の頃の思い出と共に身体に染み付いている味なのだなぁ。

 

世の中にはたくさんの美味しいものがある。

だけど、

長九郎農園のトマトが

子供の頃の情景を思い起こさせたり、

子供達にとっては、食卓の風景が大人になっても楽しい思い出となるといいなぁ。

 

長九郎農園のトマトが、

みなさんの「とっておき」なトマトになれますように。

 

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