2014.03.25旅終盤のトルコ料理④
前回の「世界遺産の街でトルコ料理③」の続き。
旅の終盤に向けて、再びイスタンブールへ。
イスタンブールに宿をとり、
最後まで行くか迷っていた街、エディルネに日帰りで行くことに。
エディルネはギリシアとブルガリアに接する街。
島国生まれの日本人としては、
国境がすぐ近くにあるという感覚に是非触れてみたい。
エディルネ行きのバスを待っていると、
「僕たちの写真を撮ってくれ」と男性二人が近づいて来た。
イランから来ている、という二人。これから郷に帰るのかな。
イスタンブールからエディルネまでは2時間半。
目の前にどどんっと迫る巨大なモスク、セリミエ・ジャーミィ。
やっぱりモスクのドームは美しい。
熱心に祈りを捧げる方々。
邪魔しない様に消音の望遠で遠くから撮影させてもらいました。
その中でキャッキャ楽しそうに記念撮影をするイスラム教徒の女性達も。
セリミエ・ジャーミィの本当にすぐ近く、
というか目の前にあるエスキ・ジャーミィ。
エスキは「古い」という意味。
その名の通り、約600年前に完成したエディルネで一番古い。
入り口から巨大なアラビア語に圧倒される。
中に入っても、また圧倒される。アラビア語が絵に見えてくる!
そしてそのまた近くのユチュ・シェレフェリ・ジャーミィ。
ミナーレ(塔みたいなやつ)がねじれているのが特徴。
ミナーレが3本建っているいるけれど、ねじれているのは1本だけ。
ドームがかわいい柄。
この地での名物は、ヤプラック・ジエリ(レバーのフライ)。
独特な味を残しつつも臭みがなく、プリンプリンした歯触り!
キョフテ(肉団子)。
味付けがしてあって弾力がある。いくつでも食べられる!
街の方向指示看板。
一番下の「Bulgaristan」はトルコ語でブルガリア。
「Yunanistan」はトルコ語でギリシア。
すぐそばに隣の国!
このあたりにくると、同じトルコでも他の地域と顔立ちが違う気がする。
ヨーロッパっぽさが濃い様な。
トルコは南東をイラン、イラク、シリアなどとも接している。
イラン・イラク・シラクなどの国際問題の為、
外務省から渡航規制がされている地域がたくさんあります。
今回の旅はトルコの西側半分をぐるりと周ったのだけど、
もっと東側に行きたい街がたくさんありました。
規制をされなくても安心して旅行できるようなときが来ればいいなぁ。
今回の旅中、ずっとトルコの人たちの優しさに触れる事が出来ました。
さりげない優しさではなく、積極的に助けてくれて見返りを求めてこない。
そして私達が「日本人です」というと、凄く暖かく受け入れてくれる。
エルトゥールル号遭難事故時のトルコ人生存者への日本の対応、
その恩返しだと言われるイラン・イラク戦争時の在イラン日本人へのトルコ政府の対応、
そして今日本の技術で行われてる、長らくトルコ国民の夢だったボスポラス海峡のトンネル事業。
それらに関わっているどこかの誰かのお陰で「親日家」が増え、
そんなトルコ人に助けられ気持ちよく旅が出来た様に思う。
私もそんなどこかの誰かになれるといいなぁ。
イスタンブールのバス停で出会ったイラン人の男性が郷に帰った際にでも
「遠い日本の女性に写真を撮ってもらったぜ」と
日本の事を少しでも話題に出してもらえれば幸いです。
これで今回の旅も終わり。
トルコは歴史的にも奥深く、日本とも繋がりが強いことを再確認。
またいつか訪れたい国の一つになりました。