2013.06.19桃太郎にマルハナバチ導入

大玉トマト・桃太郎を定植して約2週間。

まだ一度も水を与えていません!

 

この時期に水をしぼることで、

定植する前に充分に湿らせた土の水分を求めて、

新しい根を下に横に伸ばさせます。

 

2週間水を与えていなくても、

萎れるどころか、ピンと張りのある葉になり、

ぐんぐんと大きくなってきました。

 

 

そして早朝、葉に小さな水滴が数カ所。

きらきら!きれい!

 

これは根が土の中の水を吸収している証拠。

「根がちゃんと動いているよ!」というメッセージ。

 

そして肝心なのが、着果。(当たり前ですが!)

トマトの樹が実をつけることです。

 

トマトは一つの花の中にめしべとおしべがあります。

 

花粉を出すおしべと、実となるめしべが別々の花にある植物では、

受粉の媒介となる虫を呼ぶために花蜜を作ります。

しかしトマトの花は全ての過程が一つの花の中で行われるので、

虫を呼ぶ必要がなく、花蜜が作られません。

 

そしてトマトの花は

風による振動で自家受粉するしくみになっています。

効率的!!

 

ただ、ハウス栽培では

風が全ての樹に万遍なく当たるわけではありません。

 

ということで、マルハナバチを導入しました!!

 

ハチと言えば、花蜜を集めるミツバチですが、

花蜜の無いトマトの花にミツバチは寄ってきません。

 

しかしこのマルハナバチはミツバチとは異なり、

花粉だけの花にも寄って来て、食用に花粉を集める性質があります。

そして花粉を集める時に体を振動させるため、

花の受粉活動を助けてくれます!

(しかもよっぽど人には刺しません)

 

 

ただし気をつけなければいけない、

とても大切なことが一つ。

 

このマルハナバチは

人為的にこの地域に持ち込むので、外来生物です。

この地域の生態系を壊さないために、

ネットでハウスを覆い、

マルハナバチがハウス外に逃亡しないようにします。

周りとの兼ね合いも大事にしなければ。

 

 

 

マルハナバチの性質として、

気温が30℃以上になると働きが悪くなってしまいます。

ということで、気温上昇を抑えるワラを通路に敷きました。

 

ワラはトマトの高温障害対策にも効果的!

 

ふかふかしていて、つくしも寝心地がいいみたい。

ウトウト。

パタリ。

 

 

そしていよいよ、

マルハナバチの巣箱を設置。

もうこの中にマルハナバチが住んでいます。

 

浮かせて空気の通りを良くし、日よけにすだれも付けてあげました。

 

青い部分にある穴が、マルハナバチの玄関。

 

出てきました!

 

ブ〜ンと飛んでいき、

花につかまって花粉を集めています!

 

ブンブン震えてる!

 

何だかかわいい。

 

これがマルハナバチが花粉を集めた証拠。

花の先の方に傷がついた様な跡。

バイトマークと言います。

 

観察していると、

次から次へとブンブン花粉を集めていました!

 

 

それにしても、

犬、ヤギ、ハチ。

農園にどんどん生き物が増えていきます。

 

 

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