秋も深まる10月。
暑い夏が過ぎ、柔らかく暖かい日差しを浴びてまどろむ毎日のつくし。

あ、寝た。

今年のお取り寄せは終了したけれど、大玉トマトの出荷はまだ続いています。
トマトの着色適温は日中で20℃〜28℃。
15℃以下で着色が極端に遅くなっていく。
最近朝晩の気温はググッと下がり、
寒いの苦手な私は靴下を冬物に替え、ネックウォーマーを着用。
外ではウィンドブレーカーに長靴(ちょっとひざ下が暖かい)。
これではトマトも寒かろう、ということで(実際朝15℃以下になってるし)
ネットで覆っていたサイドと正面をビニールに変えて保温できるようにしました。
暖かい昼間はビニールを開けて換気し、日が落ちる前にビニールを下ろして保温。
これで残る実の着色を促します。

トマトの収穫も終盤に入ったので、来年の土作りも開始。
今回初の試み。土に葦(よし)を鋤き込みます!
葦(アシとも言う)は河原など水辺に群生する植物で、
鳥類や貝類その他の小さな生物の住処になっていたり、
自然の浄化作用にとても役立っているのに、護岸工事などで減ってきているみたい。
畑にとっては葦は土壌改良としてよい働きをしてくれるので、
昔の農家さんは葦を刈り取って鋤き込んでいたらしい。
近くの河原にも生えているのだけど、
刈るのが大変だなぁ。しかも勝手に刈る訳にもいかないし…と思っていたら、
「葦の処分に困っているところがあるよ!」という情報が!!
飛騨市の宮川町の奥の奥に『池ヶ原湿原』という場所があります。
ミズバショウの群生地として知られていて、見頃の5月ごろにはたくさんの人が訪れます。

このミズバショウが生える所に葦も生え、
刈り取らないと翌年に背の高い葦に隠れてミズバショウが育たなくなってしまう。
そのため毎年葦を刈っているのだけど、刈り取った葦の処分場所に困っているみたい。
担当者の方と連絡を取り、葦をもらってよいか確認。
「是非」ということで、さっそく葦集めに出かけました。
私達も山の中に住んでいるのだけど・・・
もっともっとすごい山奥までぐんぐんと進んで行ってやっと着いた。
この日は晴天ということもあり、本当にきれいな場所!


さらさらと流れる水も透明で、

一輪だけ見つけたフクロソウが可愛く迎えてくれた。

今はミズバショウもないけれど、紅葉が始まったらかなり見応えがありそう!


もちろん、熊に遭遇しないためにiPhoneで音楽を鳴らしながら散策。
実は葦がどれなのかよくわからなかった私。
駐車場付近に積んでくれていた枯れた植物の山に向かって「コレだよ」と言われても
「・・・え?これ?」と間抜けな声が出たくらい、見た目は何でもない植物。


葉は笹っぽい?ような感じで茎がストロー状。
茎は同じストロー状でもワラよりも堅い。


これで土が良くなるのだったら簡単な事じゃないか!
しかも一方では要らないものが、私達には必要なものになる。
両方にメリットがあって、いい感じ。
そして帰宅途中。ついに出会いました!

慌ててカメラを向けたから写真はボケボケだけど、
母熊の後を子熊がペタペタと歩く姿をはっきりと見る事ができました。
子熊はかわいかった〜
熊さんたち、お邪魔しました!!
パンパンに詰め込まれた葦を軽トラから引き出して、


コレを細かく裁断してから土に鋤き込んでいきますが、その作業はまた今度!