2014年4月 のアーカイブ

2014.04.24桜と本葉

富山県側に車で数分のところではもう葉桜になっているけれど、

 

飛騨は今が満開。

 

家から農場への橋。

桜が門の様に立っていて、後ろの山には新芽を携えた樹がちらほら。

 

近所のお寺さんの立派な桜。

桜と松という、なんだかめでたい組み合わせ。

 

桜の季節が稲作の始め時。

自分達用の小さな田んぼに堆肥をまいて耕しました。

 

草が生え始めている、傾斜のきつい田んぼの畔(あぜ)にはユキオを当番。

掃除機のようにずーっと草を食べてくれる。

 

除草剤は使いたくないし、草刈りも大変な田んぼ周り。

傾斜なんて平気で草が大好きなヤギにはもってこい。

何しろ、山・田んぼ・桜・青空・ヤギという風景がとてもなごむ。

 

季節の変わり目はつくしも大変。

抜け毛がひどいひどい。

ブラッシングの度に

もう一匹つくしができるんじゃないかってくらいに毛が抜ける。

 

きっと、つくしにとってはマッサージ気分。

自分で身体の向きを変える。

つくし「背中をお願い」

つくし「横もお願い」

つくし「いつもありがとね」と手をペロペロ。

 

 

肝心のトマトの苗。

発芽して一週間。本葉が出てきました!

手を広げた子葉の間に、チョロっと見える小さな本葉。

 

上から見ても、密集度が増してきているのが分かる。

発芽後3日目↓

発芽後一週間。

 

 

暖かくなっていく分、乾燥と温度管理に気をつけなければ。

 

 

2014.04.19発芽しました!

種をまいて4日。

 

夏日があったと思えば、

肌寒い日もあり(久しぶりのドーナツつくし)。

 

ついに、

 

発芽しました!!

 

まだフニャフニャ〜っとしているけれど、

 

土中から光を求めて、「よいしょっ」と頭をもたげている。

 

この必死な様子の極小な苗達に、

がんばれ〜!と言いたくなります。

 

 

芽が出始めたら、土中の温度を30℃から27℃へ。

 

光合成が出来る様に、コモを外しておきます。

 

 

そして、夕方。

 

「帽子が取れない!」ともがいているのもあるけれど、

 

ほとんどが気持ち良さそうに手を広げているみたい。

 

芽が出そろったら土中温度を20℃へ。

 

このまま2週間程育て、今月末にポットに仮植する予定。

 

苗を育てながら仮植の準備をしていきます。

先ずはポットの土詰め。

今年も活躍「スピードポッター←昨年の土詰め作業の様子リンク

 

 

ポットに水を溢れるくらいにドバーッとかけます。

 

その上からビニールをピタリとかけ、出来る限り密封します。

 

ハウスのビニールとピタリとかけたビニールの効果で、

ポットの土中の温度が50℃程になり、

苗の生育を邪魔する雑草の種を死滅させます。

 

今日は曇りだったけれど、早速露がついてきました。

 

このまま仮植の時まで放置。

苗達の個室が準備完了!

 

2014.04.16上弦の月と種まき

何年か前の「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事。

『農業は、旧暦を基準にすると、
いろいろなことがうまくゆくのです』

 

ここでの旧暦とは「太陰太陽暦」のこと。

月と太陽のリズムに合わせて作物を育てる、ってことですかね。

 

農業に月も関係あるなんて、以前は考えていなかったけれど、

漁業では月の満ち欠けで生じる満潮干潮が重要だし、

林業も新月の時に伐採すると割れにくくカビにくいらしいし・・・。

 

作物にストレス無く育てるには、

昔の人の様に太陽だけではなく、

月のリズムを利用してみるのもいいのかも。

 

そんなことを考えて購入した「菜園NOTE」。

 

一年のカレンダーに加えて月の満ち欠けや、

その時の適した農作業が記載されていて分かりやすい。

しかも、イラストや字体がかわいい。

 

このノートによると、

今月の種まきの時期は13日。

上弦の月から満月になる直前。

 

4月13日は穏やかな一日。

 

ノート通りに、この日に種まきをしました。

 

今年の試み。

昨年初めて種採りをした大玉の「アロイトマト」。

桃太郎系だけど固定種!!

 

そして種採りは2年目のミニトマト・ブラックチェリー。

 

昨年育てた種類に加えて、今年試験的に育てる中玉・ミニトマト達。

種は全て固定種。「たねの森」さんで購入。

 

中玉:マティーナ(カクテルの名前みたい)

ミニ:グリーンゼブラ(ただ珍しさにひかれて)

 

ミニ:チャドウィック チェリートマト(やっぱ、赤でしょ。)

ミニ:ゴールデンクィーン(黄金の女王!)

 

昨年までのいつもの種類と今年の新種を合わせて11種類。

この中から選りすぐって種類をしぼっていきます。

今はF1種も使っているけれど、固定種の割合を増やしていきたいなぁ。

 

 

さて、種まき準備。

今年も種まきを2回に分けて行い、長い期間収穫出来る様にします。

 

まずは、

種の小部屋であるセルトレーに種まき用のふかふかの土を詰め、

 

保存のために乾燥させてある種に水を吸わせるために、

土を水でたっぷり湿らせます。

 

種まき時の小道具。

5ミリの印を付けた割り箸とピンセット。

 

まず印を付けた割り箸で、

セルトレーの土に5ミリの深さの穴をあけていき、

 

その穴に小さな種をピンセットで一つ一つ落としていく。

二人とも集中して、無言。

 

各小部屋に行儀よく並んでいる種達。

この小さな種一つ一つにに、膨大な情報が収まっているんだなぁ。

 

 

種の上に軽く土をかけ、一晩薄暗い所で寝かす。

 

そして次の日、特製ベッドへ移動!

つぎはぎの木の囲いに断熱ボードと温熱マットをイン。

 

温熱マットは電気で温度調節をします。

 

囲いの下に隙間が出来ない様に、

そして断熱の目的でお米の籾殻(もみがら)で埋めてみました。

 

種が入ったセルトレーをベッドにそっと入れ、

 

大事にシートで覆い、

 

暑くなりすぎないように、コモをかけます。

 

芽がでるまで3〜5日くらい。

待ち遠しい!!

 

 

2014.04.08清明と夜桜

二十四節句で4月5日頃は「清明(せいめい)」と言うんですね。

「万物清く陽気になる時期」という意味。

 

雪も消え草が生えてきたからか、ユキオもなんだか陽気な様子。

写真に撮れないくらい走り回っていました。

 

花が咲いてしまったフキが大好物らしい。「早くくれよ〜」

 

シュレッダーのようにフキが次々と吸い込まれていく。

 

そしてつくしは・・・

あれ?仏頂面?

 

あ、眠いのね。

 

後方でカサっと音がすると、

「おやつ?」と一瞬期待を込めた目をする。

 

違うと分かると、再び・・・。春だもんね、眠いよね。

 

 

ハウス付近。

気温上昇で雪解けの蒸気があがる。

 

すっきりとした青空、

勢い溢れる川の音、

小鳥のさえずり、

穏やかで優しい日光。

この中での作業は気持ちがいい。

 

ハウスの補強作業をしました。

三角形を作ると強度が増す、らしい。

 

つくしもやる気を出してくれたかな、と思いきや

 

この心地よさには勝てなかったみたい。

 

斜めを利用してリラックス。

 

うらやましいくらいの脱力。

この姿が一番私達を陽気にさせる。

 

 

作業が早く終わったので、

私達がトマト栽培に使う水の川の上流を見に行きました。

 

ハウス裏山の細道を上る。

 

まだところどころに雪が残っていて、

やっと蕗の薹が出てきたばかり。

 

雪解け水が川となり下っていく。

 

透き通る水。これがトマトの源となる。

 

手を入れると、まだ痛い程に冷たい。

水が嫌いなつくしはもちろん近づかないけど。

 

清明な川。

この水を使える事がとてもありがたい。

 

 

 

本日はお隣の富山県で桜が満開との情報。

富山市の松川沿いの夜桜を愛でに出かけました。

 

 

2014.04.03ジビエ料理と「世界が食べられなくなる日」

ぽかぽか陽気の今朝、

外に出ていた旦那さんが「外に来なよーすごいよ!」と

意気揚々と言うので私も外に出てみると、

家のすぐ裏の山の斜面に4頭のシカ!!

 

近所の方々も「おー今年も出てきたかぁ」なんて話している。

シカが斜面の何かをムシャムシャ食べてから山へ帰っていくと、

近所の方々もそれぞれの家に戻っていきました。

 

動物園の動物でもなくペットでもなく、自らエサを穫って生きる野生の動物。

「山には動物が暮らしている」ということは頭では分かっているけれど、

馴染みではない野生の動物を目にすると、結構驚く。

 

地元の方にとっては毎度の光景、かな。

 

 

そして最近、近所の猟師さんにイノシシの肉を頂きました。

このエリアでは師匠クラスのその猟師さんに捌かれたイノシシの肉は

綺麗に1キロずつに分けられて袋に入れられていたからか、

見た目は豚肉の様。

恐れていた匂いもない。

 

ちょうど友人達が遊びに来たので、ジビエ料理を作りました。

イノシシ肉のグリル・トマトソースの軽い煮込み。

 

猟師さん曰く、この時期のイノシシは脂が少なめ。

私の肉の切り方が良くなかったとみえ、

噛み応えがありすぎる感じになったけれど、

噛めば噛むほどじわ〜っと肉の味が広がる。

肉汁とトマトソースが絡み合って絶品の味。

 

大好きな「SAYS FARM」さんで購入したワインと。

そりゃ、合うよ。

 

ちょうど旦那さんの弟のパン屋のバゲットもあったので、ソースを付けて楽しむ。

最後の最後までイノシシを堪能。

 

トマトソースは冬の間に作ったトマトケチャップを使用。

加えたニンニクは母が栽培したもの。

散らしたバジルも昨年栽培してドライにしておいたもの。

そしてお肉の産地は、裏山。

 

全ての産地が分かって安心出来る食べ物って、かなり貴重なのでは。

 

最近観た映画。世界が食べられなくなる日

これを観てからは、

身体をつくる食べ物を生産する側に立てたことや、

多くの農産物の産地に近い環境で生きていることに

ありがたみを感じます。

 

 

↓友人作。「春を感じる、菜の花カルボナーラ」