2013年5月 のアーカイブ

2013.05.27ずらし作業〜第二弾〜

ここ一週間程、見事なまでの五月晴れ。

そのお陰か、結夏(ゆいか)・ミニトマト達が順調に大きくなってきました。

 

チューブで繋がれた、弱々しい感じだった接ぎ木の結夏が、

 

お!

ついに!!

 

ポロリとチューブが外れました!

 

結夏も一歩大人になったんだなぁと

感慨にひたる二人。

 

 

上から見ても葉っぱが込み合って来たのが分かります。

 

わさわさして緑のジュータンみたい。

 

 

そしてミニトマト達。

こんなに可愛らしく小さかった苗達も、

 

わっさわさ!!コチラは甘っこ。

 

 

このままではびよーんと伸びてしまうので、

大玉トマト・桃太郎と同様に、ずらし作業をします。

→「大玉トマト・ずらし作業

 

ハウス内に片側一列だったポット苗が、

ずらし作業後は両側2列になりました。

 

2列を同じ長さにすることができ、

 

縦横斜めがきちんと揃って、すごく気持ちいい。

 

 

もうすぐ梅雨突入!

水の量・カビに気をつけます!!!

 

2013.05.25定植準備①〜畝立て(うねたて)〜

毎日苗の管理をしながらも、

定植に向けて準備を着々と進めています。

 

先ずは天井ビニール張り。

一日一棟ずつ。朝6時から開始!!

朝はゆっくり寝ていたい派の私には、

作業内容よりも、朝早く起きる事が何よりも辛かった・・・。

 

なぜこんなに早朝に開始するかというと、

無風状態で作業をする必要があるため。

 

農園のある場所はこの時期、

日が昇って気温が上昇すると共に、

びっくりするくらいの強風が吹き荒れます。

四方を山と川に囲まれている為か、

川からの吹き上げる風や山から吹き込む風が入り乱れ、

台風かと思うくらいビニールハウスが揺れる時もあります。

 

ということで日が昇る前の無風の時に、

ささっとビニールを張ってしまいます。

 

骨組みだけで寂しかった風景が、一気に農園らしくなった!

 

天井ビニールを張れば完成、ではなく。

その中も準備を進めていきます。

 

 

昨年の秋に「スゴイ堆肥」をまいて一冬越し、

さらに肥料をまいてトラクターで耕します。

 

均してきれい。

 

 

次に、畝立て(うねたて)の作業。

畝とは、苗を植える為に土を盛り上げた所。

「凸凸凸」みたいな形にします。

 

畝を作る理由は、

水はけをよくするためと、

根を深く、広く伸ばすため。

 

ハウスの端同士に紐をピンっとまっすぐに張って、

 

その紐の上を歩きます。

 

土がふかふかなので、足跡くっきり。

 

 

その足跡を目印に、まっすぐに管理機で土を掘っていきます。

 

一つのハウスに畝3つ。

 

これでも完成ではなく。

「凸」の山の頂上が「M」の様になっているので、

これを平らにします。

(理想はかまぼこ型)

 

なかなか作業を早く上手くこなす事ができない私ですが、

この畝を作る作業は、唯一早く上手いらしい。

旦那さんも、脱帽。

 

トンボを使って、

山のふもと部分で「クッ」と力を入れて、

 

山の肩部分を「フッ」と力を抜いてなぞりながら土を軽く持ち上げ、

 

そのまま「ササーッ」と山の頂上部分を均します。

 

 

横からみると、

クッ

 

フッ

 

ササーッ

 

こんな感じです。

 

 

「ホント、上手だね」と言われた作品。

 

 

定植に向けての準備はまだまだ続きます。

 

2013.05.20仮植〜第二弾〜

先日仮植した大玉トマトの「桃太郎」とは別に、

結夏(ゆいか)」という苗を仮植しました。

 

この「結夏」は桃太郎トマトのように種まきをしたわけではなく、

苗からの購入です。

 

「結夏」は接ぎ木(つぎき)の苗です。

 

この苗は、

土に埋まっている方の台木(だいぎ)となる苗と、

葉がある方の穂木(ほぎ)となる苗の2種類をくっつけたもの。

 

台木となる苗は、味はイマイチだけど(というか不味い)病気に耐性がある品種。

穂木となる苗は、病気に耐性がないけれど味は美味しい品種。

 

この2種類をそれぞれチョキンと切って、

根っこ付きの部分と葉っぱ付きの部分をチューブで繋ぎ合わせてあります。

 

そのうちこのつなぎ目がきれいに繋がって、一本の苗になります。

そして出来るのが病気に耐性があって美味しい品種。

植物の不思議!

 

この接ぎ木をつくる作業も自分達でするトマト農家さんもいるらしいですが、

(こちらの方がコストが低く済むので)

私達はまだまだ上手に出来る自信がないので、

すでに接ぎ木になっているものを購入しました。

 

 

接ぎ木の「結夏」も仮植の仕方は「桃太郎」と同じ。

http://www.choukuroufarm.com/?p=1461

 

先日お友達が手伝いに来てくれた際、

女性陣が土を詰めてくれたポットに植えていきます。

http://www.choukuroufarm.com/?p=1517

 

セルポットごと水に浸して土を湿らせて、

 

どんどん植え付け。

今回はお義母さんがお手伝いにきてくれました。

そして逐一厳しくチェックするつくし。

 

仮植完了!

 

 

苗が生長すると、このチューブがポロリと外れるはず。

 

 

そして、種からまいたミニトマト達も仮植をしました。

 

セルポットのミニトマト達の苗。凄く伸びて窮屈そう。

↓ブラックチェリー

↓ホワイトチェリー

↓左から甘っこ、サンマルツァーノ、マイクロミニ

 

 

こちらも同じように、ポットに植え付け。

 

ミニトマト達も仮植完了!

 

 

 

どの種類も美味しくなりますように!!!

 

2013.05.15ずらし作業

ここ3日程、いきなりの気温上昇。

さすがの飛騨の山奥も、それなりに暑かった!

 

天候の変化が激しすぎて、安心していられない苗管理。

今の所、すくすくと育っています。

 

こんなに小さかったのに、

(この時はこれでも大きくなったと感じたけれど)

 

すくすく、

 

すくすく。

 

隣の葉っぱと重なり合うようにまってきました。

「狭いよ狭いよ!」と聞こえてきそう。

 

葉っぱが重なり合っていると、日を求めて上に上に伸びようとするため、

ひょろ〜っとした苗になってしまいます。

 

目指すのはドシッとした無骨な感じの苗。

 

ということで、「ずらし作業!」。

字のごとく、ポットをずらして間隔を広げる作業です。

 

一列に10個ずつ並んでいるポットを一つおきに抜き、

一列5個ずつにします。

 

そして抜いたポットで新たに列を作っていきます。

 

旦那さんはポットを抜く係。

私は抜いたポットを受け取り、新たに列を作っていく係。

 

単純で難しくもない作業だけど、分担が大事。

最初の年は分担せず、二人とも一緒にずらして並べていたら、

どこからか列がずれていってしまいました。

数が多いのでどこから直してよいか分からなくなり、

結局ずれたまま。何か気持ち悪い感じ。

 

縦横斜め、きちっとそろえたい。

A型の二人。変な所が気になる。

 

やっと終了!長さが倍になりました。

 

広々として苗達も喜んでる!

 

 

ひげ根も伸びてポットの穴から這い出して来たし、

 

茎にも細かい毛びっしり。

 

だんだんオトコらしくなってきました。

 

2013.05.14苗半作

ビニールハウスを挟んで両隣は田んぼがあります。

そろそろ稲作準備。

両隣から耕耘機の音が聞こえます。

 

稲作にもトマト栽培にも共通する、昔から伝わる言葉。

【苗半作(なえはんさく)】

苗の出来で作柄の半分が決まる、という意味。

 

作柄の半分ではなくてほとんどが決まる、という意味で

【苗八作(なえはっさく)】だ!と言っている人もいます。

 

「人間で言うと【三つ子の魂百まで】みたいな感じ?」と旦那さんに聞いたら

微妙な顔で「まぁ、そんなような感じじゃない?」と言われました。

 

どちらにせよ、それくらい苗作りはとても重要。

 

気温によって水やりの水量を加減したり、

雨の日は水やりをやめてみたり。

 

ハウス内の気温が高すぎたり低すぎたりしないように

ハウスのビニールを開け閉めして調節したり。

 

そしてこれも大切な管理。苗の防除(ぼうじょ)

病原菌を殺菌して、苗が病気にならないようにします。

 

防除で使うのは木酢液(もくさくえき)

木酢液とは、炭を焼くときに出る煙を集めて冷却、液化したもの。

主成分は酢酸(さくさん)で天然有機酸を多く含んでいます。

 

この木酢液を薄めて散布します。

 

ここで活躍するアイテム。電動噴霧器!

電動なのでバッテリーを差し込んでON。

それだけで中に入れた液体を噴霧できます。

 

そして素晴らしい点。

背負い式。さらに背中に優しいクッション入り。

 

こんな感じで背負ってます。

手で持ち上げると重いのに、背負うと楽チン。

 

スイッチON。

ノズルからシュワーっと出る霧状の水+木酢液。

 

木酢液の香りがふわぁっと立ち上る。

その作られ方からなのか、木酢液って薫製の香り。

いい匂い!

 

水やりは株もとにチョロっとあげますが、

防除では全体に液が行き渡るようにします。

 

病原菌、さようならぁぁ。