2013年4月 のアーカイブ

2013.04.10種まき〜第一弾〜

大玉トマトの種まきをしました。

定植を2回に分けて行う予定なので、種まきも2回行います。

 

今回はその第一弾。

 

種まきに使う土は「スーパーヤッシー」

 

ヤッシーって・・・ゆるキャラみたいな名前。

ヤシの実の繊維入りでふっかふか。

この柔らかな土で種を優しく包み込みます。

 

まずはセルポットにヤッシーを優しく詰め、

水で充分に湿らせます。

 

 

湿らせたヤッシーに種を撒くための穴をあけていくのですが、

その際に使う小道具、割り箸。

先を5mm黒く塗ってあります。

深すぎず、浅すぎず。そして一定の深さに。

その為にこの割り箸の黒い部分の深さまで(つまり深さ5mm)

各セルに穴をあけていきます。

 

 

まく種は、まずは大玉トマトの「桃太郎サニー」!

種、小さっ!!

 

そして今年念願の種が手に入りました!!!!

アロイトマト」!!!(アロエじゃないです)

細かーい毛に覆われている!

 

衝撃を受けた本、野口勲さんの「タネが危ない」。

「アロイトマト」はこの本で大玉トマトの固定種として紹介されていました。

高山市の農業研究所の方が、

F1(エフワン)桃太郎トマトから、5年の歳月をかけて固定種として育成に成功。

 

*簡単に。

●F1とは

・異なる性質の種を人工的に掛け合わせてつくった雑種の一代目。

・常にそろった品質の野菜ができ、生育も早く収量も多い。

・大量生産・大量輸送・周年供給などを可能にしている。

・自家採取では、同じ性質をもった種が採れない。

 

●固定種とは

・人為的な交配が行われていない種。

・交配によって優れた形質を作り出されたものではなく、

長い年月をかけて自然淘汰されたもの。

・大きさや形も不揃いだが、

地域の食材として根付き個性的で豊かな風味を持つ。

・自家採取できる。

 

どちらも長所短所はありますが、

人工的交配ではないものを育ててみたい、とこの種を探していました。

 

このアロイトマトの種が発売される時を毎日チェック。

発売と同時に注文。一袋ゲット!

3日後には売り切れ!間に合ってよかったー。

 

大事に育てよう!

そしてこの土地独自の味にしていこう!

 

 

さぁ、ここからが勝負!

ピンセットで一つずつ、穴にいれていきます。

一つの穴に、一つずつ!!

 

話しながらこの作業をすると、どの穴まで種を入れたか分からなくなります。

なので、二人とも無言。真剣。

せめて音楽を聴きながら。

大部屋から個室に移った種たち。

 

優しく、土をかぶせて完了!

 

全部で約3,100粒!!

 

あー疲れた〜。

 

 

 

この小さな種の為にベッドを用意。

オレンジの温熱マットで芽が伸びるまで暖めます。

 

種達をそっとベッドに入れて、

 

そーっと不織布で覆います。

 

さらに観音開き出来るような感じにビニールでベッドを囲み、

 

おやすみなさい!

 

ちゃんと芽が出ますように!!!

2013.04.09育苗ハウス

苗を定植できる大きさになるまで、

育苗ハウスで大事に大事に育てます。

 

その育苗用のハウスの準備を始めました。

育苗ハウスとして使うハウスは2棟。

 

まずは、ビニール張り。

 

でも、天井ビニールは半分だけ。

 

去年は育苗ハウスの一棟丸ごと天井ビニールを張りましたが、

このハウスは長いため(約50メートル)

育苗ではこのハウスの半分しか使いませんでした。

 

育苗中は毎日水を与えるため、

下の土にも滲み出ていい感じに土が湿るのですが、

使わない部分の土は深いところまでカラカラに乾いてしまいました。

 

後々、その部分に植えた苗の根が伸びず、

地上の樹も大きくならず、実もほとんど穫れず。

 

今年はその反省を生かして天井のビニール張りは半分。

残り半分は他のハウス同様、定植時になるまで野ざらし。

 

 

そんな感じにわざと短いビニールを張ったのですが、

このハウスを見た近所の方から

「あれ、ビニールが足りなかった・・・わけじゃない・・・よね?」

と心配されました。

 

確かに、そう見えるかも。

 

でも、一応計画的に作業してます。

 

 

そしていよいよつくしの農園復帰!

車に乗るのが大好きなつくし。

特に軽トラの荷台では、目をキラキラさせながら風を感じています。

 

スピードを出してもこの通り。「風に負けないわよ!」

 

 

農園に着くなりハウスのまわりをマーキング。

 

急に立ち止まり夕日を見て黄昏れる。

 

 

やる気に満ちたこの表情。キリッ

現場に来て実感が湧いた様子。

 

頼もしい!

2013.04.08スノーポール撤去

先週末の晴天の日、富山市の松川沿いにて桜並木を見てきました。

 

満開一歩手前の八部咲き。

この上品な色彩に、心が洗われました。

 

私たちが住んでいる所は、飛騨市といっても富山県境。

車で5分走るともう富山市。

 

そんなに近いのに、

こちら側は富山市から季節が少しずつ遅れています。

 

春に近づいて来たものの、一日中陰になる所にはまだ雪が。

 

それでもハウス周辺の雪はなくなったので、

スノーポールの撤去をしました。

 

 

昨年11月に設置したスーノーポール。

http://www.choukuroufarm.com/?p=692

 

冬の間、ハウスを支えてくれてありがとう。

 

長い休暇明けでまだまだ身体がなまっているけれど、

このスノーポールを片付けると「いよいよ始まるんだなぁ」と実感します。

 

 

しかし、つくしはやっぱり・・・

 

 

なまりっぱなし。

 

冬の間は、ドーナッツみたいにきゅんきゅんに丸まって寝ていたのが、

最近では日向で伸び切っています。

 

そろそろ、農園の方にも連れて行こうかな。

 

その前に、リハビリ。

食いしん坊のつくしにとっては厳しい練習。

 

左前脚の上にドッグフードを一粒のせて、「待て」。

つくし、じっと手を見る。

 

3秒待てたら、「よし」。

 

すごい勢いでわずか一粒を口に入れる。

 

次は右前脚で「待て」。

つくし、目線を外し無我の境地。

「よし」の言葉ではっと我に返り、

 

また凄い勢いでその一粒を口に入れる。

 

これならつくしも農園復帰できそうです。

2013.04.032013年・春

山の峰にはまだ雪が残っていますが、

三寒四温を繰り返し、山間部も春の景色に変わりつつあります。

 

 

長い休暇も終わり。

 

「春が来たよ」と知らせるように蕗の薹が顔を出し、

 

花木が芽吹き、

 

あちらこちらでクローバーが葉を広げ始めました。

 

 

太陽を求めててんとう虫も石の下から這い出し、

 

山桜の優しいピンクが彩りを添え、

 

つくしの元気な姿が風に揺れています。

 

 

 

つくしといえば、

うちの看板犬つくしは・・・

 

 

なかなか起き出さず。

 

 

 

おーい、もう休暇は終わりだよ。

 

 

 

あ、起きた。

 

しっぽも垂れ下がりっぱなしで

覇気がないなぁと思ったら、

 

 

いきなりやる気を見せてきた!!!

 

 

今年度もつくし共々がんばります!

 

 

 

 

 

 

2013.04.02カンボジア旅行〜最終章〜

旅行での楽しみは、やっぱり食事。

主食がお米で野菜もたくさん、醤油みたいな味付けが多いカンボジアの料理は

日本人には結構合うんじゃないかな〜。

 

「バーイ チャー」(チャーハン!)パラパラ!

 

ベトナムのフォーに似てる!

 

「バーイ サイチュルク」

甘辛く味付けされた豚肉がご飯の上に乗っています。

朝ご飯メニュー!

 

「アモック」

ココナツの実を削りながら食べます。

スッキリするハーブが入って、女の人が好きそう!

 

「プラホック」

発酵させた魚入りのつけダレ。ピーナツ入りで香ばしく美味しい。

味付けされた牛肉をつけて食べます。お酒の肴に!

↑これでビールも進む。氷を入れて呑みます。

 

カンボジアスウィーツ!

緑のうにょうにょゼリーinココナツミルク。

 

フルーツ売りの自転車。

熟れたマンゴーも食べるけど、青いままのマンゴーも美味しいよって勧められる。

青く固いマンゴーを・・・

塩とか唐辛子とかを混ぜたものをつけて食べるらしい。

「日本人は食べすぎちゃ駄目よ」ってお腹を指しながら言われる。

私は熟れたマンゴーの方が好き。味が濃くてねっとりして本当に美味しい!!

 

素晴らしいパイナップルの飾り切り。

 

 

カンボジアは美味しいものがたくさん。

気候のおかげで、果物の味がどれも濃くて美味しくて安い!

 

 

カンボジアでの移動手段はバイクや車などもありますが、

私たちは主にトゥクトゥクを利用。

 

舗装してある道は揺れもすくなく快適。風も心地よい。

でもまだ舗装していない道もところどころあり、

 

そんな時はこんな風に結構揺れます。

 

でもこれはこれで、楽しい。アトラクションみたい。

 

トゥクトゥクで移動中、日本ではあまり見られない光景にたくさん出会いました。

 

牛が道を横断。

こっちでも、

あっちでも。

 

 

見事な配達テクニック。

写真には撮れなかったけれど、バイクで豚を数頭運んでいる姿も見ました。

 

 

街中停電。信号も機能せず。

けれど、車もバイクもトゥクトゥクも自転車も通行人も、

見事にクロスしながらすり抜けて行く。

 

 

日本の様なガソリンスタンドもあるけれど、

もっと見かけるのは道端で瓶に入ったガソリンを売っている簡易スタンド。

瓶から直接給油中。

 

 

トゥクトゥクで街から1時間。

ガイドさんに観光客がこないローカルなマーケットに連れて来てもらいました。

 

珍味たち。

黄金色の唐揚げカエル。カリッと香ばしい。

 

味付けされた、何かの幼虫。中身濃厚。

 

味付けタガメ。これは食べれませんでした・・・。

 

元気に動いている鳥。これも売り物。

生きたままの方が高く売れるらしい。

 

野菜売り場。

見慣れた物ばかりだけどどの野菜も小さめ。でも、これが原種サイズらしい。

拳よりも小さなスイカも。

 

基本的にみんなの〜んびり。

ハンモックに揺られながら、っていう姿をよく見かける。

 

 

ガイドさんからの提案。

「トゥクトゥクの運転手さんが家族で森の中に住んでいるんだけど、見たい?」

「是非!」と即答。

 

道なき道を進んで行くと・・・

伝統的な高床式住居が2軒。

 

 

ここでもハンモックでの〜んびり。

 

恥ずかしそうに、“遊んでほしい”アピールをする子供達。

お互いに少しずつ距離を縮め、真剣にボールの蹴り合い。

遠巻きに見ているお母さん達からも自然と沸き起こる笑い声や歓声。

最後にはみんな、笑顔でバイバイをしてくれた。

 

遺跡観光もおもしろいけど、こうゆう出会いも心が温まる。

 

 

滞在中は日本語ペラペラの現地のガイドさんに案内を頼んでいたけれど、

やっぱり自分達でも現地の人たちと交流したい。

でもカンボジアの言葉はさっぱりわからない。

 

そんな時に便利な一冊。

「指差し会話帳(カンボジア語)」↓

http://www.yubisashi.com/books/detail.asp?id=725

まったく言葉が通じない同士でも、

この一冊を囲んでお互いに伝えたい単語に指を指し合いながら、

ジェスチャーも加えて何となく意思の疎通が出来てくる。

 

簡単な文章でも伝わるまでに(又は理解するまでに)時間がかかるけど、

「あぁ、そういう事が言いたかったんだ!」って分かると、

なんだかそれだけで感動する。

 

そんな心強い一冊を持って、

レンタル自転車でぶ〜らぶら。

 

のどが乾いたので、果物を買おうと立ち寄った果物屋さん。

 

果物を買おうとお店のお母さんに「指差し会話帳」に見せると、

「何これー!この本欲しい!」みたいな感じで会話帳を囲んで盛り上がる。

 

会話帳で、「果物の写真を撮ってもいい?」って聞くと、

「もちろん!どんどん撮って!」って気持ちよく答えてくれる。

どんどん撮っていたら・・・

 

お店の娘さんがすっと写り込んできた。

 

こんな風に撮れたよ、かわいいね(会話帳で)ってデジカメの画面を見せると、

もう一枚撮って!(ジェスチャーで)とポージング。

ほんと、かわいい・・・

 

帰り際、お母さんが果物をたくさんサービスしてくれ、

そして笑顔で心にしみる言葉をかけてくれた。

「日本に帰ったら、たくさんカンボジアのいいところを日本のみんなに伝えて。

日本からカンボジアにたくさんの人が来てほしいから。」

 

観光地とあって、

妙に上手な日本語で手を引っ張ってくる様な強引な客引きをしてきたり、

観光客には高いお金を払わせようとしてきたり。

観光地で商売する人はそんなもんだよなぁと思っていたけれど、

カンボジアから出た事もなくて街中で商売をしていても

こんな風に広い視野で考えている人もいるのだなぁと、いい意味でショック。

 

いい人に出会ったね、ってほんわかしながら川沿いのベンチで果物を頂く。

 

南国フルーツどれも美味しい!

たくさんあったのに、完食。

 

 

 

すこし前まで続いていた内戦のこと。

悪循環な教育制度。

カンボジアのお金よりもドル札の方が信用力を持っている現実。

「カンボジアのリエル札が普通に使えるようになったら、

本当にカンボジアが復興できたという証」というガイドさんの言葉。

 

暗い過去やそこから立ち上がれていない部分もあるけれど、

今カンボジアで生きている人々の心の中は明るくあってほしいなぁ。

 

またカンボジアに行きたい!